8月21日(土)
 この日はとうとうチェックアウトの日となってしまいました。夜8時過ぎの便で再びシンガポールに戻り、2泊して帰国する予定です。
前日にレイトチェックアウトをお願いしてみたところ午後3時ごろまでならOKとのことでしたのでパッキングなどは午後やることにして、午前中に私は最後のイベントのクッキングクラス参加です。夫と子供達は天気も良いのでプールで遊んだりして過ごすことにしました。
クッキングクラスの詳しい内容は別のコーナーで紹介しておりますので是非そちらもどうぞ。
               
やけに早い朝8時30分の集合ということで不思議だったのですが、実際にレストランで調理の実習を行う前にラグーナエリアからツアー用のミニバスで外に出て生鮮食料品の市場見学と土産物屋立ち寄りがありました。市場はサイコーに楽しい場所でした。観光客向けの場所ではなく、まさに普通にプーケットの主婦が買い物にくる市場です。野菜、果物、肉、干物、香辛料、ココナツミルクの量り売り・・・。暑さと匂いは強烈だったので子供達は連れてこられなさそうですが、本当はツアーではなく自分で来てゆっくり歩きたい場所でした。

次の土産物屋はまさに日本でも観光地によくありそうな「みやげものや」という印象。プーケット特産品のカシューナッツがメインという感じです。スーパーマーケットのような品揃えならもっともっと楽しかったのですが、私にとっては見るべきものもないのでさほど広くない店内をフラフラするしかありませんでした。唯一興味をそそられたのがプーケットコーヒーという名のコーヒー豆が売っていたことです。プーケットではコーヒー豆も栽培しているのでしょうか。今回は既にJWマリオットでどっさりコーヒー豆を購入してしまったので断念したのですが、次回はどこかで購入してみたいものです。その土産物店に隣接してオープンエアの簡易食堂がありました。ささっと麺類などを食べられそうな雰囲気。「入ってみたい・・・」と思ったのですがさすがにこの後料理教室での試食があることを考えて止めておきました(でも後悔)。
朝早い集合でしたが、結局シェラトンに戻り、クラスの開講場所であるホテルのタイレストラン「Chao Lay」に集まって手を洗ったりして支度をしているともう10:30をまわってしまいました。各自にちゃんとシェラトンのロゴ入りの濃い緑のエプロンと、当日のレシピも配られます。女性と男性のシェフが一人ずつ登場していよいよ開始です。なんと人数分の一口ガスコンロがずらりと並んで、調味料や調理器具もきちんと用意されています。てっきりシェフが料理するのを皆で囲んで眺めてメモをとり、最後はわいわい試食かなぁと呑気に構えていた私は慌ててしまいました。うーむ、主婦歴10年以上なのですから言葉のハンデはあるとは言え、余り恥ずかしい姿はさらしたくありません。緊張。こっそり一番端のコンロに場所を確保しました。当日調理したメニューや味は別コーナーにアップしてありますのでここでは色々な感想を・・・。まず面白かったのが、私の隣のコンロで実習していた香港から参加のご夫婦です。辛いのが苦手なの〜と唐辛子をほとんど入れずに味付けをしていたところ、先生は味見の際に一言「Not Spicy!」。唐辛子を入れるまでは許さん!という感じでコンロの前で見張っていました。やっぱり辛くするべき料理は辛くなっていないとシェフとしては収まらないようです。この香港からのご夫婦は面倒見が良い方々で、私が説明を聞き逃して「えーっと」と迷っていると、すぐに「この調味料はスプーンに一杯よ!」等と教えてくれてとても親切でした。

試食の際に同じテーブルに着いた女の子二人は台湾から来た姉妹とのことでした。宿泊しているのはバニヤンツリーとか。うらやましい!いきなり日本語で「しゃぶしゃぶどこでたべますか」と話しかけられて仰天しました。「えーっとタイスキのこと?」と聞いてみると、違うと言うので、一体何を食べたいのか謎だったのですが、とりあえずBIG CとかLOTUSに行くとタイスキのレストランもあるし、日本食レストランもあって楽しいよ、と説明してみました。私のつたない英語では全然通じていないような感じでしたが。  

さて、最後の最後に私が地団太を踏んだことがあります。各人が実習で作る料理はたっぷり二人分ずつありそうな量だったので、とても食べきれず、だいぶ残してしまい残念だったのですが、さてレッスンもお開き、となったときある欧米人のマダムが自分では全く試食はせず、出来上がった料理をすべて持ち帰りにしてもらっているのに気づいたのです!一品一品丁寧に発砲スチロールの容器に詰めてもらってデザートのフルーツまで入れてもらっています。このように持ち帰りできると知っていたら、さっきの土産物屋でラーメンの一杯も食べる余裕があったのに〜とか、トムヤムクンとグリーンカレーが大好物の夫がどんなに喜んだか・・・と頭がぐるぐるしてしまいました。お持ち帰りができるならば、出来上がりの量はたっぷり2人前はありますし、参加費1500バーツ(約4500円)も決して高くないような気がします。これは来年も参加せねば!と思ったのでした。

さて、この日は実は大変お天気が変わりやすい一日でした。まず朝は11時ごろまで快晴。本当に雨期であるなんて全く思えないほどの良いお天気だったのです。それがクッキングクラスの最中に突然の大雨になり、その後はしとしとと雨が降ったり止んだりと、まさに日本の梅雨時のような天気となりました。帰国後確認したところ、その日以降、プーケットでは数日間に渡って天候不良となったようです。例年にない悪天候だったということで、そんな年もあるのですね。
プールで遊んだりしていた夫と子供達も部屋に戻ってきていよいよ荷造り開始です。ジムトンプソンのアウトレットで結構逆上気味に買い物をしてしまっていたので荷物が増えていて、詰め込むのは実に大変でした。しかもこれからシンガポールでもうひと遊びする予定。もう何も買わないようにしようね!と夫と誓い合ったのですが・・・。

レイトチェックアウトが3時までしかお願いできなかったのですが、フライトは夜8時過ぎですのでかなり時間が余ります。そこで毎年恒例のお寺へのお参りをしてからJWマリオットで残ってしまったクーポン券で買い物をすることにしました。滞在中すっかりお世話になったドライバーのアリに最後のドライブをお願いしました。今回訪れたのは「ワット・プラナンサン」です。Phuketでは2番目に古い寺院ということですが、ガイドブックなどで紹介されることもなく、本当にローカルなお寺のようです。ラグーナエリアからは距離にして8qだとか。車ですぐでした。ちょうど私達が訪れたときは雨が止み、境内を傘なしでそぞろ歩くことができてラッキーでした。参拝する人は他にはだれもいません。とても静かでさびれた雰囲気。香港のタイガーバームガーデンを思い出させる、よくわけがわからない極彩色の人形やら竜のオブジェがあちこちに飾られています。

 さて、本堂に入ってお参りを・・・と靴を脱ぐとちょうど一人のお坊さんが本堂にいらっしゃいました。独特の鮮やかな黄色の袈裟姿です。お線香を売っているおじさんが「日本人だ」と言っているようです。挨拶をしてお参りをしようとすると、そのお坊さんはおもむろに私達の前によっこいしょと腰をおろし、一人ひとりの腕にお守りを結んでくださった上にお祓いまでしてくれたのです。これには本当に感激しました。いつもは大騒ぎの長男も神妙にしていました。その後一緒に写真撮影までしてくれて、これは個人的には今回の旅行のベストショットとなりました。

 その後JWマリオットへ向かい、ゆっくり敷地内を散策したりギフトショップをぶらついたり、写真を撮ったりした後デリ兼カフェで最後の買い物と軽食を頂きました。子供達にお菓子、レトルトのタイカレー、タイガーバームなどを適当に買い、夫はカレーの定食(マッサマンカレーのようでした)、私はケーキとコーヒーで、ちょうど1000バーツのクーポンを使い切りました。これがスーパーだったら山のように買い物ができるところでしょうが、ホテルですから仕方ないところです。でもこのJWマリオットで頂いたケーキも軽食もどれもとても美味しくて感激しました。ケーキは大きさも甘さも日本人の好みにちょうど合うと思います。コーヒーもGOOD! また来てみたいと思い、ホテルを後にしました。

 JWマリオットから空港まではあっという間。最後に天気がぱっとしない一日で、プーケットとドライバーのアリとの別れが一層寂しく感じられました。この後、例によって出国手続きはまたまた長蛇の列。40分くらいかかったと思われます。プーケットで入国、出国が混雑していない時間帯というのはあるのでしょうか??

フライトは時間通りでシンガポールに到着しました。行きと同じくグランドメルキュールロキシーホテルにチェックイン。既に時間は23時をすぎていましたがどうにも空腹になってしまったので渋る子供をなだめて徒歩5分ほどのところにあるコーヒーショップに向かいました。夜遅い時間にも関わらず結構な人が集まっています。ここで食べた炒めそばと福建麺も結構イケました。夜中でも気楽に美味しいものが食べられてシンガポールっていい国ですねぇ・・・。

 翌日一日シンガポールで遊びましたが、その様子はWild Wild Wet のコーナーにまとめました。
最後は駆け足になりましたが、2004年プーケット旅行の日記はこれにて終了です。
読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。2005年は8月20日から27日までの一週間またシェラトンに滞在する予定です。現地で見かけたら是非お声をかけてください。

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