2005年のゴールデンウィークに再度シンガポールを訪問。今回は両親も連れて3世代の家族旅行です。詳しくはBLOGで紹介していますのでこちらをご覧ください。 さて、3世代旅行ということもあり、今回は安全のため家族間で連絡が取れるように事前にGSMの携帯電話を2台購入しました。
海外で携帯電話を利用するときは、一般にレンタルを借りて旅行期間中のみ使うか、GSM端末を購入して、現地のプリペイドカードを利用して使うかの2通りありますが、両者の1回当たりの電話料金は、10倍以上の差があります。したがって受け専門で、1回のみの利用ならレンタルで十分ですが、海外旅行のリピータで、発信、受信も1日何回もあり得るなら、購入したほうが断然安く済ませます。そこで、今回はWEBで何件か購入できるショップを調べたところ、STFフォンというWEBショップの販売価格が安かったので早速購入前に問い合わせました。何度かメールでやり取りした後、 そこのサイトの機種紹介を読んで、人気機種で本体の着せ替えができるSony Ericsson Z200を2台購入しました(1台16000円)。

Sony Ericsson Z200 SIMカード

早速英文のマニュアルを見ながら操作法を調べました。 電話のかけ方や番号登録はわかるのですが、機種の電話番号がどうやっても携帯の液晶画面に現れません。本来は同時に購入したプリペードのSIMカードに記録されて、携帯の番号表示(My number)のボタンを押せば現れすはずですが、何をやっても番号表示ができません。 電波が届くところでないと番号が表示されないかと思い、再度STFにメールで問い合わせました。このときは購入前と違って回答が遅く、催促してやっと連絡がありました。メールの回答には番号を調べてみるとあり、さらに1日待って、電話番号を知らせてきました。SIMカードによっては番号表示ができないことがあるとの説明でしたが、一応番号は判明しました。 しかし、現地で使ってみない限り、その番号が果たして使えるかどうかの一抹の不安はありました。

Sony Ericsson Z200 SIMカードの挿入
シンガポール到着後、早速空港で確認したところ携帯は2台とも問題なく使えました。2日間問題なく使っていましたが、1台のほうのSIMカードの有効期限が5月22日と電話を使う前に流れるアナウンスを聞いていたので、別の1台も同じだと思っていたところ、2台目が3日目の朝突然使えなくなりました。端末と同時にSingtelのSIMカード(ICカード)を購入したSTFショップから1ヶ月間の有効期限があると聞いていたので、本来ならばありえない症状です。仕方なく、TOLL FREEの残額確認に電話をして、残高照会をすると、コンピュータボイスの回答でとSIMカードの期限が切れていると言っています。つまり購入後2週間もたっていないのに何故か期限切れになってしまったのです。恐らく、当初より期限が1ヶ月に満たないカードを購入したのだと思いますが、原因がわからないため、水陸両用車のDUCKツアーの確認ついでSANTEC CITYモールで携帯電話のショップを探しました。このモールはカリフール・スーパーがある巨大モールでコンベンション・センターと隣り合わせです。
SUNTEC City Mall SUNTEC City Mall地図
モール内で最初に行った携帯ショップでは、期限切れのカードは新しいSIMカードを購入する必要があるといい、新規SIMカードはちょうど前の客で売り切れだとのこと。SIMカードを変更すると電話番号も変わる上、カードそのものが再チャージカードより割高です(日本で事前に購入したときは3000円でした)。仕方なく別のショップに行って、再度事情を説明したところ、今日の期限切れなら追加のチャージカードを購入してチャージすれば大丈夫と言われ、その場で最安カード15ドル分(約1000円)を購入して店の人にチャージをやってもらいました。念のため方法を聞いたところ、まず、端末にすでに登録されている携帯電話のサービスセンター(9676-7777)に電話をして、コンピュータの声に従い、カード裏の番号が書かれているところをスクラッチして出てきた番号を入力します。次にもうひとつスクラッチした暗証番号を入力するとすぐに携帯が復活して期限の6ヶ月間延長されました。 1週間のシンガポール滞在で使った電話料金は約20ドル/1台です。プリペイド携帯は受信も料金がかかります。そうは言っても、基本料金がない上、1回当たりの通話料金(1〜3分)も平均30円前後と、DoCoMoより安い設定です。国際電話も3分ほど使いましたが、それほど料金は掛からなかったと思います。
再チャージカード 入力する番号とPIN番号

ちなみに携帯ショップを探したSUNTEC City Mallはシンガポールで人気のDUCKツアー乗り場あります。このツアーの体験談はこちらで紹介しました。携帯ショップは日本同様ショッピングモールへ行けば必ず見つけられます。

DUCKツアー DUCKツアー

シンガポールでの携帯電話はいろんなところで活躍しましたが、そのひとつのタクシー呼び出しは、タクシーのシステムがとても良くできていたのでそちらに感心させられました。両親を連れっていったカニングパークのバトルボックス(戦争記念館)にはタクシーを呼ぶサービスはなく、帰りの際自分で予約する必要があったので、電話番号を聞いてから、予約センターに電話を入れました。オペレータにより、場所、人数、名前を聞かれた後、最後にタクシー番号を伝えてきました。10分近く待っていて、オフィスで働く70近いおじさんと雑談していましたが、遅いので再度確認の電話をいれるといきなりコンピューターの声で私の名前とタクシー番号、それに後7−8分で到着する旨アナウンスされました。 そこでさらに5−6分待っていると突然携帯が鳴り、何だろうと出てみると再度コンピューターの声で、タクシーがJust arriveed と言っています。案内オフィスの外に出て待っていると本当にタクシーがやって来ました。これには驚きました。 なお、タクシーを呼ぶと、3ドル別料金がかかります。

上の写真がタクシーの通信システムです。ここに運転手が乗車客を拾った場所を入力したり、次に行くべき場所がセンターよりこの端末に情報が入ったりと、効率よい営業走行に貢献しているようです。恐らく、タクシーが客の待つ目的地に近づいたとき、何処かのボタンを押すのではないかと思います。それにより、センターから私の端末に到着の電話が自動的に発信されたようです。
シンガポールのタクシーの基本料金はS$2.40(1.5kmまで)以降240mごとに10セントです。初乗りが日本円で約160円ほどなので、気楽に乗れます。シンガポール国内であれば遠出しても3000円超えることはめったにありません。感覚的に日本のタクシー料金の1/3くらいです。しかも時間加算がないため、渋滞時に乗っていても精神的に楽です。ただし、市街地(オーチャードストリート)で午後6時ごろ乗車したとき、トラフィックジャム(渋滞)料金として最初から2ドル加算されていました。また、深夜料金(0:00〜6:00)は5割増しとなっています。最後にチップを渡す習慣はあまり無いようで、通常は細かいおつりをもらわない程度で十分でした。