シーカヌーツアーは大変面白かったので、2001年、02年と2年連続で行きました。2年目には小学生になる前の娘も連れて行きました。ツアーの代理店には、様々なアイランドツアーが販売されていますが、このカヌーだけ極めて値段がはります。確か1人2700バーツ(8100円)ぐらいだった気がします。それでもこのツアーを選んだのは、ツアー代理店の強い勧めによるものでした。確かにコラールアイランドツアーのように、値段は安いが(確か800バーツほど)、もはや昔の美しさを失った珊瑚の島に行くとがっかりするものです。シーカヌー・ツアーは、美しい海に行くというより、ボートで1時間ほど経つと、突如現るそびえ立つ多数の岩石の島のひとつに停泊して、洞窟をカヌーで1時間ほど巡るアドベンチャー・ツアーです。ただし、カヌー自体は自分で漕ぐのではなく、高校生ぐらいの男の子が最初から最後まで漕いでくれます。これが結構助かります。また、この高校生ぐらいの男の子たち、英語が分かるかと聞くとYESと答えたので、カヌーに乗っている間いくつか質問したところ、回答はYesばかり、何のことはない、多分最低限の会話以外は分からないのでしょう。
洞窟を入るといっても、決して十分な高さがあるところばかり行くのではなく、頭を曲げないと入れないような狭くて暗いところにも入っていきます。この辺りが、アドベンチャー・ツアーのようで面白い点です。しかも、真っ暗な洞窟の中を懐中電灯で照らして、ツバメの巣や蝙蝠などの小動物も観察できます。
岩石の島の中央に入っていきますと、周りはジャングルのように木々に囲まれます。しかも、水中から成長している不思議な木、マングローもあちらこちらに見ることができます。実に不思議な光景で、加えて島の中の静寂さが別世界いる感覚を覚えます。海は透明度の悪い濁った水ですが、汚染されているわけでなく、島の泥が流れ出て濁っているのではないかと思われます。あまり潮の香りはなく、ジャングルの川のようです。
シーカヌーが終わると待望の昼食です。欧米人が多いツアーのため、タイ料理とはいえ、チキンや野菜の炒め物など、一般に食べやすい料理でした。ソフトドリンク、ビール以外にも、コーヒーも出ます。
ところで、写真を撮り忘れたのですが、このツアーにはガイドが付いていて、出発から帰港まで、風景の解説から、ボートの乗り方、そして手品まで見せて、乗船客が飽きないように、楽しませてくれます。日本人で、しかも小さな子連れは我が家だけでしたので、子供に何かしら手品を使って笑わそうとしていました。この部分だけでもただ船に乗って島に行くだけの他のツアーと違って、価値があるツアーです。
さらに、このツアーは食後、帰港の途中に無人島に立ち寄って、そこで1時間ぐらい遊べるのです。詳細は次のページで紹介します。