ラグーナ・リゾートのパンフレットから引用して紹介しますと、美しい広大なビーチがあるにもかかわらず、沼地であったため手付かずのバンタオ湾を、1984年からタイのWah Group of Companiesが中心となって一大リゾート地に築きあげたのがラグーナ・リゾートです。1987年にDusit Laguna Resort hotelが完成してから、その後95年まで5つの高級ホテルが完成しました。Sheratonは92年の完成で、ラグーナ・リゾートのほぼ中央に位置しています。左下写真は開発中の俯瞰で、右はシェラトン・グランデの全景です。こうして発展してきたラグーナリゾートですが、1990年後半にAVC(Allamanda Vacation Club)が設立され、シェラトンとAllamandaの施設の一部を会員専用のホテルとして共有するリゾートクラブがスタートしたようです。

ラグーンのホテル間のボートに乗っていますと、必ずAVCのスタッフ1名が同船して、ディナーやSPAの無料券の進呈と、Canal VillageのAVCオフィスでのクラブ説明の勧誘があります。最初は胡散臭く感じますが、AVCはシェラトン、Allamandaホテルも関係している民間の会員制クラブで、日本にも存在するリゾートクラブとほとんど同じシステムです。つまり部屋を複数の会員で共有し、会費に応じて最初に設定した日数分だけ、ホテルを無料で使用できるものです。AVCはさらに世界最大手のRCIと提携して、世界に数千あるRCIのホテルをポイント交換と呼ばれる仕組みで宿泊できます。要はプーケット、特にラグーナ地域のホテルを少なくとも毎年に1回は使うつもりならば、会員になればかなり安く利用できますが、2-3年に1回レベルのプーケット旅行ならばあまり意味はありません。そうであれば、最初からRCIに入会して、世界各国を旅行した方が良いでしょう。
気になるのはメンバー入会の費用ですが、50年と25年の2種類の会員があるとのことでした。25年で1万ドル前後。日本円にすれば、120万前後になりますが、他に年会費369ドルが入会翌年からかかります。会員システムの基本的な考え方は、希望するホテルの特定グレードの部屋の宿泊ポイント(1週間分)を年数分だけ購入して、そのポイントが自由に使えるという考えのようで、一度にいっぱい使えば、ポイントは早く無くなりますし、使わなければ期間が過ぎれば終了で、ポイントを無駄にします。赤と青のポイント数の違いは、シーズンかオフシーズンかのポイントの違いで、わかりやすく言えば雨季の6月から9月が青、それ以外は赤のポイントとなります。当然、部屋の大きさ、ホテルのグレードによって使用ポイント数は違います。なお、上記の表のポイントは左側が1週間単位でのポイント数です。例えば、シェラトンの場合、雨季ならば1週間2700ポイントに対して、乾季は4100ポイントと大幅に違うのが分かります。また、1週間を基準に宿泊期間に応じてポイントが増減します。AVCの宿泊は、ラグーナ地域はシェラトンとAllamandaの2ホテルの使用が可能で、他にインドネシアのビンタン島のホテルが使えるようです。
AVCの他の利点として、ラグーナ地域のレストラン、ショップ、ゴルフ場が割引で使えることです。Canal Villageのアルバトロス・カフェ、本ページで紹介したベーカリーやダイビングショップH2Oに、ホテル内のほとんどのレストランに割引が適用されます。しかし、残念ながらジム・トンプソンは割引がありません。
最後にAVCの入会者は圧倒的にシンガポールなどの隣接する国の観光客が多く、日本人は少ないようです。また、入会説明も日本人スタッフがいませんでした。もし、少しでも興味があれば、聞くだけ聞いて、無料のチケットを貰うのも悪くありません。子連れの場合は、AVCのキッズクラブで、話を聞いている間子供を見てくれます。勧誘スタッフはそれほどしつこくありませんので、1-2時間ほど付き合えば気持ちよく無料チケットを貰えるでしょう。
下の写真は、ラグーナ内で配布していたAVCのチラシです。無料のチケットとしては他にゴルフ料金2名分、Dusit Laguna Resortで使えるダイビングのバウチャー、FantaSeaのチケット2枚、サンセット・ディナー・クルーズ2名分とあります。